最初に「質問を増やす」のを止める
検索すると多数の項目例が見つかりますが、店舗ごとに施術内容、接客フロー、次回来店時に参照する情報は異なります。項目例は棚卸しの参考にはなっても、そのまま全項目を採用する理由にはなりません。
まず現在の紙、口頭確認、スタッフメモを並べ、実際に使っている情報を把握します。この記事では全サロン共通の医学的・施術上の必須質問を定義しません。
既存項目を5つの役割へ分ける
| 役割 | 判断するときの問い | 置き場所の候補 |
|---|---|---|
| 基本情報 | 顧客を識別・連絡するために本当に使うか | 顧客基本情報 |
| 悩み・希望 | 今回のカウンセリングでスタッフが参照するか | 顧客入力フォーム |
| 注意情報 | 現在の業務で確認する必要性を説明できるか | 顧客入力フォーム |
| スタッフ記録 | 顧客ではなくスタッフが接客後に残す情報か | カルテ・スタッフ記録側 |
| 同意・確認 | 後から「何に同意したか」を再現する必要があるか | 同意記録側 |
この分類だけでも、顧客に入力させる必要のない項目や、同意書へ分離した方がよい項目が見つかります。
各項目を3つの質問で査定する
- 誰が入力するか:顧客か、スタッフか。
- 何のために使うか:受付、希望確認、連絡、スタッフ記録、同意など用途を一文で説明できるか。
- いつ参照するか:今回だけか、次回来店でも見るか、同意履歴として長く残すか。
3つのうち用途を説明できない項目は、「昔からある」だけで残さず、削除・任意化・別記録への移動を検討します。
質問形式は回答後の使い方で選ぶ
| 形式 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 単一選択 | 一つだけ選んでほしい分類 | 選択肢に当てはまらないケースを想定する |
| 複数選択 | 複数の悩み・希望を並列に受け取る | 選択肢を増やしすぎると読みにくい |
| 短文 | 氏名等の短い入力 | 表記揺れや入力ミスを後から確認する場合がある |
| 長文 | 選択肢では表せない希望・補足 | 必須にすると入力負担が高くなりやすい |
| 同意記録 | 本文を示し、後から同意内容を確認したい場合 | 通常の質問項目と同じ扱いにしない |
「集計しやすいから全部選択式」「詳しく知りたいから全部自由記述」のどちらにも寄せすぎず、回答後にスタッフがどう使うかで選びます。
必須・任意は「空欄だったら業務が止まるか」で考える
すべてを必須にすると入力途中で止まりやすくなります。逆に、空欄だと必ずスタッフが再確認する項目なら、フォーム上で必須にする意味があります。
まず「未回答ならその場で確認する項目」と「回答があれば接客の参考になる項目」を分けると、必須・任意を判断しやすくなります。
入力順はスタッフ都合ではなく顧客の流れでも確認する
紙では一枚を見渡せますが、タブレットやスマートフォンでは上から順に回答します。最初から長い自由記述やセンシティブな質問が続くと負担になりやすいため、基本情報→希望→必要な確認→同意のように、現在の接客順との整合を確認します。
一つの画面が長すぎる場合は、セクション分けができるかもシステム選定時の確認ポイントです。
健康状態などを取得するときは必要性と個人情報の扱いを確認する
病歴は個人情報保護法上の要配慮個人情報に含まれます。法令上の例外等を除き、要配慮個人情報の取得には原則としてあらかじめ本人の同意が必要です。また、本人から入力画面等で直接個人情報を取得する場合は、例外を除き原則として利用目的をあらかじめ明示する必要があります。
公開前の7項目レビュー
- 同じ意味の質問が重複していないか
- スタッフ記録を顧客へ入力させていないか
- 利用目的を説明できない項目がないか
- 必須項目が多すぎないか
- 自由記述を選択式へ変えた方がよい箇所はないか
- 同意として残す内容を普通の質問に混ぜていないか
- テスト入力後、スタッフが回答を探しやすいか
よくある質問
他店の項目例をそのまま使ってもよいですか?
参考にはできますが、施術内容や運用が異なるため、そのまま採用するのではなく各項目の利用目的を自店で確認する方が安全です。
質問数は何問までが適切ですか?
一律の最適数はありません。未回答でも困らない質問、接客中にほぼ見ない質問、重複項目を削ったうえで、実際の入力テストで負担を確認します。
同意チェックも同じフォームに入れてよいですか?
画面上で連続して提示することはできますが、後からどの本文にいつ同意したか確認したい場合は、通常の回答とは別の同意記録として保持できるか確認してください。
整理した項目を店舗タブレットで使いたい場合
KaruteCoでは、現在の実装で問診フォーム項目の追加・編集・削除と業種向けテンプレートを確認しています。項目設計を終えた後、店舗タブレットの入力フォームとして構成する用途に接続できます。